ドロッとした怖さ。 夜市
この小説を一言で表すなら
「どんでん返し系ちょいホラー」
あらすじ
大学生のいずみは高校で同級生だった裕司に誘われ、夜市へと出かける。道中で話を聞くと、裕司は小さい頃に夜市を訪れており、それが今夜も開かれることを学校蝙蝠からきいたという。一旦は呆れて帰ろうとするいずみだったが、公園の奥にある森で、夜市は本当に開かれていた。
黄泉の河原の石、なんでも斬れる剣、老化が早く進む薬……それらを売っているのは、永久放浪者に一つ目ゴリラ、のっぺらぼう。いずみは帰ろうとするものの、裕司ともども道に迷ってしまった。いくつもの出店で帰り道を尋ねるが、「何か取引をしない限り、夜市から帰ることはできない」という答えが返ってくる。
帰る手段を考えるため、以前裕司が訪れたときの話を聞こうとするいずみに、裕司は実は全財産である72万円を持参してきており、ある欲しいものを手に入れるためにこの夜市を訪れたのだと告白する。自分の所持金では何も買えないいずみは、裕司が以前の夜市で「野球選手の器」と引き換えに売り払ってしまった「弟」を買い戻すという目的に付き合って、知り合った老人の力をかりながら、彼とともに人攫いの店へ行く。
Wikipediaより引用
次第に語られる兄弟の過去、夜市の存在、ある人物の真実。
読んで後悔なし。
日本ホラー小説大賞受賞作品。
友人にこれを勧めれば、センスがいいと言われること間違いなし!
本棚に置いてあったら間違いなくかっこいい!
本棚に飾ってあったら絶対センスいい!
正直自分は表紙でこの本を買ったが
買ってよかった!(笑)
読み終わって思ったことは、
- 弟かっこいい
- 兄貴クズ
- 夜市の醸し出す妖美な世界観にハマった
夜市には人間以外の妖怪がたくさんいて、怖さと好奇心が入り混じる世界。
そんな世界に入り込める、のめり込める、それを叶えてくれる小説。
夜中にひっそりと読むのが理想。至極、理想。
読むなら、真夜中にイッキ読みをおすすめします!